![]() 燃えよ剣 (上/下巻) 司馬遼太郎の名作といわれながら、一度も読んだことがなかったΣ(゜□゜|||)この作品。読むきっかけを与えてくれたのは、風光るというマンガでした(笑) 司馬遼太郎は中学校のころ「竜馬がゆく」を読んで以来2作目。とにかく、名作だというのでかなり期待大で読んでみました☆ 以下、いつものとおり独断と偏見まみれの読書感想文。 簡単なあらすじ 新選組副長土方歳三の生涯を描く一大大河。 (↑いくらなんでも簡単すぎ;;) ま、あらすじを長々書いてもしょうがないので、(だって、歴史どおりに進むんですもの(汗))早速感想をば。 もともと、新選組の中では土方さんが一番好きでした。史上最高のナンバー2!っ感じ(←もちろん誉め言葉)で、その燃えるような生涯がお気に入りでした。で、この小説を読んでいて一番感じたことは、この小説の中での土方歳三という人は「いつもどこかに孤独を抱えている人」ということ。多摩時代、京都時代、旧幕軍時代・・・すべてにおいて、天才的な「喧嘩師」としての才能を発揮させながら、でもどこか周囲にはなじめないでいた人。自ら「喧嘩師」を名乗るくらいだからこそ、なじめなかったのかもしれませんが、常にどこか人とは相容れない空気が文章から漂っているように感じました。 新選組の鬼の副長として、幕末に名をはせ、数え切れないほどの人を斬ってきた彼ですが、俳句をたしなんだりと、どこか憎めない人物です。時代の大転換期にあって、自分の道を貫いたという意味では、どうしてもあこがれてしまいます。彼のやり方には賛同できない部分も多々ありますし、どう考えても狭小な視点で物事を考えていると思わざるを得ないときもあるのに、嫌いだと言い切ることも、愚かだったと蔑むこともできません。 彼は彼なりに彼の人生を生きたんだなぁと。どうにもならない流れに流されながら生きていた人がきっと多かったであろうあの時代に、最後まで逆らって逆らいぬいた人なんだと思います。 司馬遼太郎の本を読んでいると「それが今に伝わっている」な~んて記述があって、歴史のつながりを意識せずにはいられません。小説に書かれていることが本当にあったかどうかではなく、そんなことがあったかもしれない時代があって、今に続いているということに、とってもロマンを感じでしまうのです(^^) 幕末の時代は本当にあったことで、つい一昔前まではそんな時代を覚えていた人が生きていたのかと思うと、なんかすごいですよね。自分の親のおじいちゃんは、下手したらちょんまげ結って、刀差してたかも知れないんですよね。わ~すごい。血筋なんてアホくさいと思ってしまう私でも、だれだれの子孫は今も生きているとかいわれると、それはそれで単純にすごいなぁと思ってしまうのです。 さっきから、すごいすごい言ってますが、たとえば、この小説に出てこなかった、本当にどこかの田舎のお百姓さんであっても、その時代を生きたという意味では同じですよね。すべての人が絶妙に絡み合って今に続いてるんですよ。真夜中に一人満天の星空の下に立ったときのような感慨を受けました(←大げさ;) さてさて、この小説、私が一番好きなのは、お雪さんとの関係です。鬼の土方がとっても普通の男の人、って感じで愛しいです。切なくなってしまいます。近藤さん、沖田さんの生涯もわかってはいるのに涙が止まりませんでした。が、お雪さんと土方さんの関係ほど常にうるうるしながら読んだシーンはありません。喧嘩師ではない土方歳三が素敵です☆ そんなわけで、ただ今新選組(というか幕末?)にはまりなおしておりまして、次のターゲットも決まっております(笑) 次回は同じく司馬遼太郎の「新撰組血風録」 そう遠くないうちにまた読書感想かけると思います♪ 12月12日~12月19日(上下あわせて) ★★★★★
by tr20-mkco
| 2005-12-19 19:02
| 読書感想
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